我が家のハムスター が強欲すぎる件
いつもの帰宅時間。
部屋に入り電気をつける。
ガタガタガタ!
「開けろ、コラ!!」
「餌!」(頭突きでこじ開けながら)
・・・手を差し出してみる。
(すぐ乗る)
警戒心持てや。
餌をあげる。
食う。
めっちゃ食う。
※餌箱の餌は一切無視。
こいつ、手からしか食わねえ。
我が家に来てから一ヶ月くらいの愛しのハムスター。
最初からそこそこ人懐こい子ではあったが、今となっては人懐こいとか言うレベルではなくなった。
最初こそ来たばかりでまだ警戒しながら動いていたものの、今や欲望丸出しの、一切の飾りのないありのままの姿を晒している。
「付き合って半年くらいの私じゃん」
妻が言った。
流石に笑うわ。
と言うか自分で言うな。
ハムスターも人間も、慣れると遠慮がなくなる。
遠慮がなくなった我が家は無事、毎日喧嘩する夫婦になった。
それでも妻は、「遠慮して本音を言えない関係より、喧嘩してぶつかって仲直りする夫婦のがいい」と言う。
どちらが幸せか。
少なくとも我が家のハムスターは、今の姿の方が愛らしい。
だからきっと、僕たちも、今の僕たちのが愛らしいと言うことにしておく。