夫婦のお金の管理はどちらがやるのが良い?~お金にまつわる喧嘩~
夫婦と言えば、お金の管理の問題。
お金の話で喧嘩する夫婦は非常に多く、私たちもその例に漏れない。
最近だと、妻がこれを買いたいと言ったものを買おうとしたときに私がつい「仕方ないなあ、今回は買ってあげるよ」という態度で接してしまった。
その時妻に投げかけられた言葉が、「どうしてそんなに上から目線なの?」と言うものだった。
世間的に見ると、お金の管理をするのは旦那側に比べて妻側が倍以上多い。
またどちらかに任せるのではなく、夫婦共同でお金を管理する夫婦も多く、いずれにおいても、旦那側がお金を管理するのは少数派のようだ。
私たち夫婦はその少数派の旦那(つまり僕だが)がお金を管理する体制でやっている。
理由はいろいろあるが、単純に私がもともと貯金癖があったから、と言うのが大きい。妻のほうが貯金をしたり、家計のやりくりをするのが上手だと感じたら、妻に任せたほうが良いだろう。
もし妻を専業主婦としているのであれば、家のことは妻のほうがよくわかっている。
つまり、家計も妻のほうがよくわかっている。日々の消耗品、毎日の食費、月当たりの光熱費……、こういったことは毎日家事を行い、買出しに行っている妻が把握しているわけだから、お金の管理も当然任せたほうが良いだろう。
一方でどちらかにお金の管理を任せるとした場合、管理を任された側は傲慢になりがちだ。
自分ではそんなつもりはなくても、「お金は私が握っている」「買うもの、買わないものの決定権は自分にある」と思いがち。
そういった態度が相手に伝わり、喧嘩に発展することは非常に多い。
また逆に管理していない側の「なんでお小遣いがこんなに少ないんだ」「なんでこんなものを買ったんだ」「なんで貯金が出来ていないんだ」と言った、無責任にも見える言葉から喧嘩に発展することも。
双方の主張は相容れない。
しかしながら問題の原因はどちらも同じだと考えている。
お金の問題で喧嘩する夫婦で多いのが
「お金の用途・残額を透明化していない」こと。
管理する側が傲慢になりがちだと先ほど述べたが、自分が管理する側だと驕ることによって、お金の使い道や、貯金の残額をいちいち相手に知らせないことが多い。
「私が管理しているんだから、どう管理するのも私の勝手」
そこまでは思っていなくても、管理していると言う自負が知らぬ間にそういう気持ちにさせていることは少なくない。
また逆に「管理を任されているのに、失敗を知られたくない」と、実際は家計が苦しく、うまく貯金が出来ていなくても、相手に失望されたくなくてそれを隠すケースもある。そして後からそれがバレて、喧嘩に発展する。
一方で管理されている側は、お金がどういう風に使われているか切羽詰ってからしか知ろうとしない傾向がある。
いざお小遣いが少なくなった、いざ貯金残高を見てみたら全く貯金されていなかった……、そのときになって初めて「どうしてこうなったのか」と相手を問いただす。
はっきり言ってそれでは遅い。
「相手が管理しているんだから、私が何か考えなくてもしっかり管理者としての責務を果たすのが当たり前」、間違ってはいないかもしれないし、それで回っているのならそれでよいのだが、可能であれば普段家で買っている消耗品、普段から家で出てくる献立……、これらが大体どのくらいの金額なのか、それくらいは知っておいてもいい。
自分たちの給料が把握できていれば、今家計がどんな状態なのか、なんとなくでも想像することは出来るだろう。
もちろん、いちいち口に出す必要はない。管理側が問題なく管理できているのあれば、日々の献立に対し「これいくら?」とかは聞かなくても良い。本当にわからない場合は聞いても良いだろうが、その時も探るように聞くのではなく、「これ美味しいね!いくらで作ったの??」程度で収めておくほうが良いだろう。
あまり細かく聞かれると、それはそれで管理側のプライドを傷つけかねない。
いずれにせよ、何も知ろうとしないまま、「何でそんなの買ったの?」「何でお小遣いこんだけしかないの?」と聞いても、もし相手がちゃんと管理を努力しているのであれば、「何も知らないくせに!こっちはちゃんとやった上でこうなのに!」と反発されることは必死だろう。
お金の話だけではないかもしれないが、特に人間関係をお金は傷つけやすい。
お互いの情報をしっかり開示する。
お互いの情報をしっかり知ろうとする。
無用な喧嘩や信頼喪失をしないために必要なことだと思う。